目次 ユア・ヒット・パレード


ジェムス・ディーン特集






映画「エデンの東」より


ユア・ヒット・パレードの
「エデンの東」が三年間トップ
だった事は当時でも
もう伝説になっていましたネ。
「あの日が」まためぐって来ます。映画ファンにとって忘れられぬあの日…8年前の9月30日。ジミー・ディーンは、砕け散った愛車「スパイダー23」とともに、わずか24才の若さでその栄光と悲劇の生涯を閉じたのです。あまりにもいたましいその死と、今日なお衰えぬ名声を偲びつつ、今月は2,3面をジミー特集といたしました。


ジェイムス・ディーン主演のワーナー映画「エデンの東」のテーマ(ビクター・ヤング楽団)が初めてユア・ヒット・パレードに登場したのは、1955年10月29日のことでした。ランクは、いきなりの5位。

映画の一般公開と同時に、第2回の放送からトップにあった「旅情」を破り、第11回から王座について、以来えんえん35回1位を確保、一時2位に落ちましたがまたすぐに奪回、通算79回首位を独走。「ベスト20」にランクされること連続194週、年間ベストテンでも1956年・57年・58年と連続3年間第1位という驚くべき記録を樹立したのです。

この間登場したほかのヒットチューンを見てみますと、「月光のセレナーデ」、「バラの刺青」、「黄金の腕」、「誇り高き男」、「16トン」、「ケ・セラ・セラ」といったかなり強いものがあったにもかかわらず、第2位との差を常に倍以上引き離してトップの座を守り続けていました。

めまぐるしいまでにも変動のあるポピュラー音楽の世界で、これほどまでに永い人気を保ったものはほかになく、わがユア・ヒット・パレードでも、過去8年間の歴史においてはもとより、今後も「エデンの東」のレコードを破るチューンは決して現れないと断言しても、誤りとは思いません。

…以下略

「エデンの東」のみゆき座のチラシ。「ふうみん」の「蔵出し映画缶」のコレクションから
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